お気に入りのモニターヘッドホン(CLASSIC PRO CPH7000)のヘッドバンドがぼろぼろになったので、本革で補修しました。

サウンドハウスさんのモニターヘッドホン、CLASSIC PRO CPH7000を結構愛用しています。

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) / CPH7000

業界標準の某ヘッドホンを意識して作られているようで、某の数分の一の値段ながらクリアで解像感のある出力に定評があります。小生も自宅用と現場用(?)に2つ購入して運用しています。自宅用は購入から数年たち、合皮のヘッドバンドが劣化して、頭に装着するたびに黒いカスがポロポロと落ちるようになりました。

なんとかならないかな、ロードバイクのバーテープで巻いてみようかしら、などと思っていたところ、本革で巻き直している事例をいくつか見つけました。

ヘッドフォン(ATH-PRO700)のヘッドバンドをどうせだから本革で張り替える

本革!?レザークラフト!?レザークラフトに興味がないではないので、この際レザークラフトも始めてみようかしら?と、安易にチャレンジしてみました。

まずはヘッドバンド周辺を分解します。ヘッドバンドの根本はプラスチックのパーツが付いていて、ヘッドバンドの表面の革をうまく末端処理していますので、これを外します。

ここまでバラしたところで、CPH7000の構造を解析します。ヘッドバンド内部に金属の棒が2本入っていて、その末端をプラパーツで保持しています。イヤーパッド上部のパーツが金属棒に通されていて、棒の上を動くことでヘッドホン全体のサイズ調整ができるようになっています。そしてプラパーツには直径約2mmの金属球がバネと一緒に仕込まれていて、イヤーパッド側のパーツに刻まれた溝に当たるようになっており、サイズ調整の際にクリック感を生み出すようになっています。

ヘッドバンド部分の構造が理解できたところで、表皮をはいでいきます。糸をチョキチョキ切ってと・・・

片面が外れたところでいちど立ち止まって考えます。ヘッドバンド内側の片面は外れ、スポンジが見えてきました。

そして、ヘッドバンド外側は、ヘッドバンドを覆うように縫い付けられていて、縫い目が内側の中央にあります。つまり、外側の合皮がヘッドバンドをぐるっと覆い、さらに内側にスポンジを挟んで合皮が覆っている、という構造になっています。糸をチョキチョキ切れば古い合皮がぐるっと外れると思っていたのに予想が外れました。内側の合皮は作業を進めれば簡単に外せてしまいそうですが、果たして外側も外してしまって良いものでしょうか・・・あとで思えば、内側の合皮を外すところまでで、古い合皮をはがす作業を止めていれば、このあと苦労をすることはなかったのです・・・

とはいえ後悔先に立たず、外側の合皮も外してしまいました。

ヘッドバンド内部の金属棒や信号線があらわになり、ヘッドバンドが分解できてしまいました。ほかの作例を見ると、ヘッドバンドはある程度モジュール化されていて、表皮をはがしてもバラバラと分解してしまう感じではなかったのですが、CPH7000はバラバラになってしまいました(汗)

ヘッドバンドを構成している構造物はこんな感じ。外側と内側の合皮は作業終了後廃棄しますが、その他のパッドやスポンジ等は当然すべて再利用します。

ヘッドバンド内の構造物がばらばらになったり動いたりしないように、糸とマステで仮固定しておきました。一連の作業で断線などのトラブルがなかったか確認して、ひとまずヘッドバンド側の作業はここで一旦終了します。

レザークラフト用具をいろいろ揃えました。木槌は100均、糸は以前キューブのハンドルに本革を縫い付けたときの残りで、その他はすべてカナリヤで買いました。

世界皮革「編むハンドルカバー」で、手軽に本革ステアリングに! – HERMITCRAB

手芸の専門店カナリヤ公式サイト|札幌、北海道の手芸、生地、洋裁、クラフト用品の総合専門店

あとでamazonのリンクを貼りますが、レザークラフト用品はamazonでも特に安いわけでは無いので、お近くに手芸の店があったらそちらで買ってしまったほうが手っ取り早いかもです。

まずは革を用意します。CPH7000から取り外した合皮を端切れにあて、その形と同じようにカッターでカットします。これまた今思うと、はがしたものを型紙にして新しい革を切り出すのは間違いでした(笑)

なんとなく、ヘッドバンドの外側を黒、内側を赤にしたかったので、そのように革を用意しました。

革の縫い目になるところに菱目打ちで穴を開けます。穴の数や位置が同じになるように、革を2枚重ねて固定しました。

菱目打ちの目の間隔を使って革のコバ(端)から等間隔にライン上の印をつけてから菱目打ちで穴を開けていくと、コバから等間隔に穴が並びます。

菱目打ちを使うときは専用のゴム板を下敷きにします。かなり硬いゴムですが菱目打ちの先端が刺さる柔らかさはあります。またどこかのサイトで見ましたが、革とゴム板の間に紙を挟んでおくと、菱目打ちがどの程度革に刺さったか分かりやすくなり、初心者には作業しやすいです。

革を縫い合わせていきます。2本針のベースボールステッチです。

1時間以上かかってようやく縫い終わりました。糸がつるつるして緩みやすいことと、立体縫製(笑)なので苦労しましたが、縫い進めるごとにこまめに締め込んで、緩みがないように気をつけました。

ちょっと写真の色がヘンですが、まあまあのできじゃないでしょうか!?

さて次は、縫い終わったものをヘッドバンドにかぶせて、縫い閉じれば作業完了なのですが・・・

何ということでしょう!革が小さいため縫い目が1cm近くも離れてしまい、まったく届きません!革は若干伸びるものですが、素人目に見てもこれを伸ばしながら縫製するのは不可能そう・・・今思うと、ヘッドホンから取り外したばかりの古い合皮をきちんと伸ばさずに型を取ってしまったのが原因でしょう。

夜に始めたここまでの作業、この時点で時刻は0時を過ぎ、茫然自失状態でリカバリー方法を考える気力もなく作業終了。寝床に入っても、ここまでの作業を振り返ったり失敗の原因を考えたり、またここまで慣れない細かい作業をしてきたせいか神経が高ぶって寝られず、寝不足のまま翌日となりました。

なんとか気を取り直して、リカバリー方法を考えます。本革パーツを2つに分けるなんて無茶はせず1枚の革で作業することも考えたのですが、切り出した赤い革をみすみす捨てるのが惜しかったので、黒い方の革を大きめに切り出してリカバリーすることにしました。

もうこれ以上革を無駄にしたくないので、まずは紙でサイズ感を確かめることにしました。初心者なんだから最初から手間を惜しまずそうしろよ!と、自分で自分に言ってやりたくなりました。

今度はなんとかなりそうです。

先ほどの型紙をもとに黒い革を切り出して菱目打ちで縫い穴を開け、

チクチクと縫っていきます。やっぱり1時間以上かかりました。

これをヘッドバンドにかぶせて、いざ縫合せん!

ゆっくり縫い合わせていきます。マステはあくまで一時的な養生なので適宜外していきます。

縫いすすめるにつれ、内側の革と外側の革の縫い穴の位置がずれていきますが、ひとまず終端まですすめます。

終端まで縫ったところで、予備の針を使って縫い目を締めていきます。ベースボールステッチの縫い目が近くなるように革を寄せて、きれいなV字になるように締めていきます。

なんとか縫い終わりました・・・ちょっとぶかぶかですがそこまでブサイクではないです・・・よね?

さてこのあとはヘッドバンド根本のプラパーツを戻せば完了なのですが・・・ここでも大変苦労しました!このプラパーツに革の末端をスマートに押し込めればベストなのですが、やはりもともとの合皮より革が厚いせいか中に入りません!そのうえ、革の内部に仕込んだパッドや透明プラの位置が悪かったせいで、プラパーツがうまくハマりません!結局、もともとのパッドや透明プラ板を少しカットして、ようやくプラパーツをもとに戻すことができました・・・

入り切らなかった革を隠すため、プラパーツの上からパーマセルテープを巻いておきました。こうするなら、もともと分解なんてしなければよかった!

とはいうものの、格好はそんなに悪くないですよね。見た目がそんなに悪くないことがせめてもの救いです。

以上、レザークラフト初心者の小生が見よう見まねで革細工を行ってみました。今回に関しては、ヘッドバンドを分解しすぎたことと、補修用の革を切り出す際にきちんと型紙等を作らなかったことが遠回りをしてしまった、原因だったように思います。今後に向けて良い経験になりました。

はぎれが余っていることですし、今後、コインケースやパスケースとか作ってみたいですね、初心者らしく(笑)

CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) >CPH7000 交換イヤーパッド | サウンドハウス

交換用イヤーパッドはサウンドハウスさんに取り扱いがあります。この部分も合皮なのでそのうちくずれてくることでしょう。イヤーパッドの補修が必要になった際は、素直に補修パーツを使うことにします。

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