PWTの振れ取り台WTS12のセンター調整をやってみた。

振れ取り台は自転車のホイールの縦振れ、横振れを測定し、スポークやニップルを調整することで振れを少なくしていくための測定工具ですけど、ある程度のセンターが出ているとその後の調整作業が少なくて済みます。センターが出ているというのは大雑把にいうと、台の中心にきっちりと車輪が収まっているということ。そのために、振れ取り台の各部を調整してやる作業が、センター調整です。

小生が購入したPWTの振れ取り台WTS12のマニュアルには「センタリング調整した状態で出荷されます」と書いてあったのですが、素人の小生が見ても分かるくらいにセンター調整ができていませんでした。できていませんでしたというか、ホイールを所定の場所に載せても、ある部分の固定がおかしいためにアームがグラグラ動くのですよね。まあ「センター調整済み」を鵜呑みにするより、試行錯誤しながらでも納得がいくよう調整した方がモアベターです。ネットにこの振れ取り台のセンター調整事例がなく、また振れ取り台に付属のマニュアルにも調整の仕方が書いてないのですが、某青い振れ取り台と設計が同じらしいのでまあなんとかなるでしょう、と思ってやってみました。

手始めに、ピネロロのフロントホイールWH-R501を振れ取り台に載せてみます。軽く回転させてみると・・・まあそれなりにスムーズに回ります。ですが、何度もいうようにハブを保持している2本のアーム、これは下の方にあるネジを支点に、さらにその下にある調整ネジの動きに連動して開閉してハブの長さに合うようになっているのですけど、調整ネジを回さなくても、アームを手で掴んでグイグイ動かすだけで左右に平行に動いてしまいます。

その肝はというと、前回も紹介したこの写真ですが、アームの土台部分にあり調整ネジのシャフトを土台に密着させているこのパーツが、土台に密着せずに数ミリの隙間が空いてしまっていることだと思います。ここに隙間があることで、調整ネジを回さなくてもアームが左右に動いてしまいます。ここはデフォルトで組み立てられていた部分ですので、組み立ての工員さんが適当に組んでしまったか、輸送中の振動でずれてしまったかのどちらかでしょう。

原因がわかったところで、実際の調整作業をネットで調べました。前述のとおり、この振れ取り台の調整記事は出てきませんし、公式サイトにも記述がありません。まずは青い振れ取り台の調整方法を探してみました。

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これは大変参考になりました。また、PWTの振れ取り台センタリングゲージのマニュアルに振れ取り台のセンター調整方法が掲載されていることがわかりました。センタリングゲージは今回購入していないのですが、マニュアルをネットで拾うことができ、調整方法の記載があることを確認しました。上記リンクの青い振れ取り台と同様でよさそうです!

調整作業にはこれらの工具を使用します。あ、プラスドライバーは必要ありませんがなぜか写ってしまいました。本当はプラハンもあった方が良いのですが持ってませんので仕方ありません。センタリングゲージも持っていないのですが、WH-R501はしっかりセンターが出ており振れもほぼありませんのでこれでやります。

まずはアーム部分のセンター調整します。この写真は極端な例ですが、アームに対してタイヤが左側に寄っていますよね。これを中心に持っていく作業です。

まずはこのパーツのネジを緩め、アームが自由に動くようにします。もともと土台との間に隙間が空いていたのですが、緩めた途端にバネの力で土台に密着しました(笑)

ホイールを載せ、ホイールと土台との隙間が左右均等になるようにアームを動かします。結構微妙な作業です。マニュアルによるとプラハンでコツコツ叩きながら調整するように、とのことでしたが、小生は持っていないので、手で動かしながら計測して、ちょうどよいところに持っていきました。いい具合になったらさきほど緩めたネジを本締めします。結構大きなトルクで締まっていましたので、トルクを掛けてしっかりと締め付けます。
この作業ですが、専用のセンタリングゲージの方が作業性が良いと強く感じました。振れ取り台の土台部分とホイールとの隙間を計測するのですが、700cのホイールだと土台に届きません!しかもタイヤを付けたままのホイールですので計測しにくい!まあそこまでシビアな調整は必要ない、と思うしかありませんでした。

続いてキャリパーアームのセンター調整です。これも青い振れ取り台と同じ手順ですのでアームの根本にあるボルト・ナットを緩めたり締めたりして調整するのですが、このボルトが手持ちのレンチで緩められないサイズであることが判明(笑)どうしたもんじゃろの~と考えていると、こんなところにもネジが有ることを発見。これを調整すれば、アームの土台ごと左右に動かせます!この構造は青い振れ取り台にはなく、PWTだけの構造ではないでしょうか。

というわけで、試行錯誤しながらセンター調整ができました。構造を考えてみても、たぶんこれでいいはず・・!

4件のコメント

  1. nagabond より:

    はじめまして。岡山に住んでいるサイクリストです。
    私もWTS12を購入したばかりです。
    センター調整のことを調べているうちに此処に来ました。
    こちらのブログのおかげでセンター出しを済ませることが出来ました、ありがとうございました。

    そしてお尋ねしたいことがあります。
    キャリパーアームのセンタリング調整をするために回す2つのナット(HERMITさんがお手持ちのレンチで回せなかったナット)の内側の隣にある、二箇所の摺動部の樹脂部分(グレーの樹脂スリーブとCリングで構成されている部品)がありますね。シルバーメッキされた本体とボルトに挟まれた摺動部部分です。
    私のWTS12のこのグレーの樹脂スリーブが、横方向の亀裂が入っているのです(2つともです)。
    センター出し調整の後で気づいたのですが、仕様として元から亀裂があるのかどうか分かりません。
    片側のナットを締めて亀裂が入ってしまったのか、締め付けを吸収するために亀裂が入っているのか分からないのです。
    HERMITさんがお持ちのWTS12はいかがでしょうか?
    教えていただければ幸いです。
    またよろしくお願いします。

    1. 19901108 より:

      コメントありがとうございます。
      ご指摘のグレーの部品ですが、手元を見てみると横というか斜めに亀裂が入っていました。2箇所ともです。初めて気づきました(笑)
      購入当初に記録として撮影した画像にも亀裂がありましたので、デフォルト状態でこうなのではないでしょうか。何の意味があるのか分かりませんが。
      ご参考になれば幸いです。

      1. nagabond より:

        お返事ありがとうございます。
        やはりそうでしたか。私のも横というか斜めに亀裂が入ってますね。
        安心しました。

  2. 岡田明 より:

    大変参考になりました。ありがとうございました。

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