ホイール手組みへの最初の難関・・・スポーク長を計算するよ!

手組みホイールの特徴のひとつが、リム、スポーク、ハブなどを自由にチョイスしてオリジナルなホイールを組みことができることにあります。逆にいえば、いろんなことを自分で決めなければならず、小生のような初心者には最初の大きな難関でもあるわけですが・・・ただハブとリムはホール数(両者を連結するスポークの本数)やオーバーロックナット寸法に気をつければ、基本的は好きなものを選べばOKと思われます。お金を出して高グレードなものを手に入れるもよし、最廉価でパーツをチョイスして手組みの練習をするも良し(←小生)。

しかしながら、単に市販品をチョイスするだけでうまくいかないのがスポークです。スポークにもメーカーやブランドがありどこの製品を選ぶかはお好みですけど、それよりも大事なのは、スポークの長さを計算して自分が組みたいホイールにマッチする長さのものをチョイスしなければならないということです。

一見、自転車のホイールのサイズはどれも同じに見えます。平たくいえば、スポーツバイクのホイール径は700cという規格が一般的なのですが、じゃあ700cのスポークがあるかというと、それはないのです(笑)どうしてかというと、スポークはリムとハブをつなぐ鉄線なので、スポーク長は言い換えればリムとハブとの間の距離なのですが、リムの外径は規格で一定でも、内径はリムによって様々です。ディープリムだと当然ハブまでの距離は短くなりますね。ハブも同じで、ハブの中心からスポークを通す穴までの距離はハブによって様々です。それだけではありません。ホイールを後ろからみるとわかりますが、ハブ軸を底辺、ハブとリムの距離を高さとした三角形の斜辺がスポーク長となることがわかります。底辺とはすなわちハブフランジ間の寸法ですから前輪と後輪で変わりますし、後輪でも130mmか135mmかで違いますし、それよりそれより、後輪はスプロケットがあるのでハブフランジ間の中心と三角形の底辺の中心が一致しません。すなわち、2等辺三角形ではないので右と左で斜辺(=スポーク長)が違うのです!それに加えて、スポークがリムに何mm差し込まれるかも考慮しなければならず、もうもう頭で考えるだけでは混乱してしまいます。

ともあれ、ひとつひとつやっていくしか無い、ということで、まずはハブとリムを仕入れるところから始めました。

前輪のハブはアレックスリムのDA22、ハブはシマノのHB-T610、後輪のハブは同じくアレックスリムのDA16、ハブも同じくシマノのFH-T610をチョイスしました。ハブはリア135mm対応ということと値段でこの製品一択でした。リムはどれを選んでいいか正直良くわからなかったのですが、アレックスリムの安価なリムで、同じのを2つというのも何なので、勉強のためと思って2種類を一つずつ選びました。DA22の方がリム幅が狭いので、将来的にピネロロへ移植することも考えフロントにすることにしました。
なおDA16は公式サイトでは29インチと表示されているのですが、こちらによると700cと考えても問題なさそうですし、実際販売サイトでは700cとして販売されていますので気にしないことにしました。
あとはパークツールのスポークレンチ(ニップル回し)と飯倉氏のDVD「ホイール組の達人」。DVDはだいぶ前に購入していました。

リムにはこんな風にシールでロゴが貼られています。ブレーキシューが当たる面にちょっと傷が付いていますが気にしないことにします。

リムにはスポークを通す穴が開いていますが、よく見ると左右に穴の方向があることがわかります。

さてリム、ハブの各部を計測してスポーク長を計測します。

まずは飯倉氏の紹介している計算式をもとに手計算!計算式に、各計測値を当てはめて計算し、誤差修正すると、スポーク長はフロント=293mm、リア左=295mm、リア右=294mmと出ました。

念のため、スポーク長計算cgiでも計算してみました。こちらを使って計算する場合は、リムの径に有効リム径(ERD)を使い、計算後の誤差修正をしない代わりにハブのスポーク穴径を入力します。ERDはリムメーカーのサイトで公表されていましたのでそちらを使いました。

計算結果はこちら。

まずはフロント。推奨スポーク長は292mm。

続いてリア。推奨スポーク長は左(反フリー側)292mm、右(フリー側)291mm。

うーむ、手計算した結果と、フロントは1mm、リアは3mmも誤差がありますね。どうしてこうなったのか?おそらく、リムの直径・半径の計測における誤差ではないかと推測します。

飯倉氏の紹介している計算式では、リムの半径aはリムの内径(直径)を計測して2で割り、ニップルの差し込み量を加えて求めます。ニップルの差し込み量を計測するには実際にニップルを使わないとならないのですが、残念ながらニップルはスポークと一緒に仕入れる予定でしたので現物がありません。そこで、飯倉氏のDVDの作例を模倣し半径に5mmを加えてリム半径aとしました。この差し込み量は言葉を変えればニップルが収まる位置におけるリム素材の厚さですので、リムによって異なります。ここにある程度の誤差が出ていることは想像にかたくありません。

スポーク長計算cgiの方は、リムのサイズを求める際にERDを使用します。ERDは有効リム径というもので、リム内径+ニップル分ですから飯倉氏の手順と考え方は同じです。ですが小生は飯倉氏の手順を遵守せずニップル分を適当に決めてしまいました。一方で、ERDはメーカーが公表していますから工業製品として一定以下の誤差内で生産されていることでしょう。つまり、今回はERDを採用しているスポーク長計算cgiの計算結果の方が正しいと判断し、こちらを採用することにしました。ちなみに計算式のリム半径aにERDの半分(つまり有効リム「半径」)を入れて計算するとスポーク長計算cgiとほぼ同じ結果が出ます。両者の計算の方針は同じということですね。

というわけで、次のタスクはスポークの発注です。必要なのは、前後で292mmが64本、291mmが32本。これまたド定番である星スポークの15番を、これまたド定番通販サイトのサイクルショップタキザワさんに発注しました。

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