回転寿司が回転をやめた時、小生の思い出はアルバムに閉じ込められた。

きまぐれ雑記

思いつくままになんか変なタイトルを付けちゃいましたが、小生、基本的に思い出とかって嫌い。嫌いというか、思い出を作ろうという行為や意思が好きくない。たとえば、思い出つくりのための写真撮影。記念に買うお土産。いや、そりゃ小生だって、珍しいものを見かけたら興奮して写真を撮ったり買い物したりしちゃうこともあるさ。ブログのネタ集めだってするさ。でも小生は基本的に精神論な人なので、物やデータとして残る思い出よりは、このお脳の中に蓄積された思い出のほうがステキ。いい景色、人との出会い、そんなものは、覚えてりゃいい。思い出の品は、思い出を反芻するためのモノであって、小生のブログもそんな動機で書いてるような気がする。つまり、小生のお脳にある思い出保管庫へのアクセシビリティを高めたキーとして。つまり、思い出を思い出していつでもニヤニヤするために。でも、書いたもの、買ったもの、撮ったものは、思い出そのものじゃない。書いて満足、買って満足、撮って満足、そんなのは、思い出じゃない。

さて、小生が仲間たちと昔よく行った回転寿司のTSK。1人あたり千円も食べないのに閉店時間まで居座り、音楽や社会やITやらいろんな話題に花を咲かせていたあの頃。仲間たちが栄転していくにつれ残された小生はTSKから足も遠のき、つぶれたとの噂も聞き、そしてこの1年くらいに移転して復帰したという話。そのTSKについ先日、たぶん5年くらいぶりに行ったのですけど・・・

店主の夫婦はたしか昔のまま。客も・・・まあ学生が多いのも昔のままか。でも、肝心の寿司が回転していない。そう、完全オーダー制になっていたのだ。

オーダー制の方が無駄が少ない。正論。
というか、全部受注生産なのだから、握ったが誰にも食べられず干からびていく寿司はまったくなくなる。正論。

昨今の物価値上げ、燃料値上げに打撃を受ける水産業界、そんななかがんばって営業を続けるTSK。学生メニューなる安いセットを設定し、立地的にターゲットとなる学生どもを喜ばせるTSK。回転コンベアを撤去するには相当な覚悟が必要だったことだろう。小生ら昔のボンクラ学生どもから崇拝されていたという過去の栄光を全て投げ捨てるのだから。偉いぞTSK。これからもがんばってくれTSK。小生はもう行けないけど。

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Posted by Hermitcrab