ニューシネマパラダイス

その名前はいったいどこで聞いたのが初めてなのだろう。もしかしたら、筋肉少女帯の「リテイク」という曲の中だったかもしれない。
曲中では甘美なストリングスと力強いHRサウンドに乗せて「君の人生を撮り直すんだ!今度はハッピーエンドだ ドンデン返しはスティングを越え ニューシネマパラダイスより涙を振り絞る リテイク!」などと語られ、小生はその台詞を一つ一つ暗記したものだ。

そして、ニューシネマパラダイスの音楽に触れ、そして映画を観た。完全版DVDで。完全版は尺が3時間もあり、しばしば挫折した。ようやく観終え、とあるシーンで涙が止まらなくなったりした。

この作品の解説やらメッセージ性なんかの解釈は後記のリンク先に譲る。というか小生は評論家ではないから、思ったことを素直に書き留めるだけだ。小生の涙腺を直撃したシーンは、故郷シチリアに帰ってきたサルヴァトーレがアルフレードの葬儀に立ち会うシーン。葬列は街を歩き続け、そして今にも朽ち果てそうなパラダイス座の前に差し掛かった。そこに待っていたのは、年老いたパラダイス座の支配人や従業員?や、昔からの観客たち。とにかくサルヴァトーレにとって懐かしい人たち。彼だけにじゃない。彼の少年時代、青年時代を延々2時間以上見続けてきた視聴者、すなわち小生にとっても懐かしい面々だ。幼かったサルヴァトーレを叱咤し、青年サルヴァトーレを見守ってきた、そして30年ぶりに再会した年老いた人たち。

小生は自分の故郷を見たのか。昔を思い出し、昔の人たちを思い出し、現在の人たちは時の流れに抗うこともなく成長し、年輪を刻み、年老い、でも、気づかない。時の流れ自体が、彼らの周りの環境だから。それに乗っかっている人たちは、乗っかっているのが当たり前。毎日顔を合わせている人の老いていくことも気づかぬごとくに。

でも、故郷を離れた自分にとっては、故郷はいつでも昔のままで、昔と変わったところがあれば懐かしさがこみ上げ、変わってしまったことを悲嘆し、ひとり騒ぎ立てる。

そんな中、変わらなかったものもあり、それは母の心であり、昔カットしたラブシーンを集めたフィルムだった。あれって、上映が終わったら元に戻すんだってアルフレードが言ってなかったっけ?

ニュー・シネマ・パラダイス – Wikipedia
ニューシネマパラダイス

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