ひまわりが、ドル箱撤去!?

パチンカーにとって、至福のとき。それは、玉を打ち出せば打ち出すほど、それが何倍にもなって返ってくる、限られた瞬間。
台から出てくるその銀玉たちは、とても熱い。内部の熱を持った部品の中で放出の時を待っていたせいか。それとも、パチンカーの熱が転移しているのか。

次から次へとほとばしり出てくるそれらを、通称「ドル箱」に注意深く流し込んでいく。
数分で、ドル箱はいっぱいになり、フィーバーはひとまず、終わる。

だが、終わらない。

熱風はまだまだ吹き続ける。再び、至福のときは、訪れるか。

まあなんというか、通常の15R大当たりの場合は、だいたいドル箱1つ分の出玉があるんです。具体的には、1500~1600発入るんです、ドル箱に。で、パチンコを打つ人は、自分の前に1つのドル箱を置いて、出玉をその中に入れるわけです。
で、当たりが続くなどしてドル箱がいっぱいになった場合は、そのドル箱を自分の後ろにおいて、新しいドル箱を準備するわけですね。ドル箱が銀玉でいっぱいになったらその動作を繰り返すわけでして、ドル箱は大体4つまで重ねられます。店によって異なると思いますが、ドル箱を自分の後ろに置けるのは大体4箱×3列くらいまで。大量にドル箱を積み重ねている有様を、玄人は「石垣を築いた」「城を築いた」「いや一夜城だろう」などと揶揄しあったりするわけです。それ以上だと不安定になったり通路をふさいだりする恐れがあるので、店の広いところにこれ見よがしに並べたり、「大盛り箱」とか「千両箱」とかいった名前の大きな箱に入れ替えたりするわけです。

これらの作業は店員さんがやってくれます。台の上にある「コール」ボタンを押せばすぐに駆けつけてくれます。

さて、昨日の道新に、パチンコひまわりが全面広告を出していた。

「一部店舗で、ホール内の玉箱を撤廃いたしました」と。

ひまわりいわく、「ドル箱移動」「玉計測」などが店員の負担になるとのこと。確かにね、玉がいっぱいに詰まったドル箱は5キロ以上はするでしょうし、中腰でドル箱を上げ下げしたりと負担は大きいでしょう。

そんなわけで、ひまわりは、この「ドル箱」システムを廃止したとのこと。

ひまわりが述べているように、客にとってもメリットはあります。ドル箱管理の煩雑さや歩行中にドル箱を蹴っ飛ばされたりひっくり返されたりとかの事故は未然に防げるし、たぶん計測の手間も省かれることでしょう。

ただ、小生が思うのは、店にとってのメリットの方が大きいんじゃないかということ。

ひまわり的には、上記の通り店にも客にもメリットがあるって言ってるけど、店にとっての大きなメリットを1つ隠している。

ギャンブルは、引き際が肝心だ。勝ち続けている時は、特に。

ドル箱ってのは多くの人にとって、引き際を見極める1つの、そして大きな指標になっていると思う。

例えば、何連チャンもして、何箱もドル箱を積み重ねた、その後。時短も終わり、再び、通常モードに戻った、そのあと。

まだまだ粘るか。それとも、どこかで、引くか。

身を引く人ってのは、たぶんいろいろな人がいるだろうけど、100回転回して当たりがなかったら、とか、1箱飲ませても当たりがこなければ、とか、ドル箱に中途半端に残ってる玉を飲ませたら、とか、とにかくゲットした出玉の残数を気にしながら、引き時を考えると思う。ドル箱3つは、絶対に残すぞ、とか、実在としての「玉」が目の前にあれば、それを大事にする気持ちも生まれるし、やっぱり、ね。せっかく築いた「城」を守りたいと思うわけさ。

それを廃するわけだ。

引き際を見極められず、無駄な投資をする人が増えるんじゃないかな。そしてお店の儲けは、少し大きくなるんじゃないかな。

そんな気がする。

・・・と思ったら、ひまわりはもうすでに何年も前からドル箱撤廃店を設けているらしいですよ。どうなんでしょうね。結局、銀玉はパチンコ筐体の中だけをうつろいゆくものになってるんですよね。どうなんでしょう。でも、客足が遠のいてるとか、そういうことはないから、つづけてるんでしょうねぇ・・・

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